悪徳商法・詐欺まがいの商法を行う悪質業者の手口について
悪質業者が行う悪徳商法は、その時々の社会情勢に応じて千差万別です。
その手口は巧妙で、一見、悪徳商法や詐欺まがいとは思えない様子を装い、
消費者に接近してきます。
十分な警戒をするには、その手口を把握して、
悪質業者であると見抜く力を身に付けなければいけません。
例えば、近年大きな被害が生じている在宅高齢者を狙った
不要品買取の悪徳商法です。
この場合、不要品を無料で回収すると電話をかけてきて、
承諾すると複数の男性が押しかけてくる。
その後、貴金属を中心に買い取っていると告げて、
売却する意思のない物まで安く買い取っていくといった、
強引な方法も使用されます。
高齢者を狙った悪徳商法の手口には、
他にも利益を強調した投資勧誘や料金を割安にするサービス等、
利益で誘惑する方法も確認されており、警戒が必要です。
投資勧誘の典型的な手口としては、
劇場型と呼ばれる方法が使用される事例も数多くあります。
例えば、ある会社から商品の購入を持ち掛けるパンフレットが届く。
次に、他の会社からパンフレットの商品を高額で買い取ると連絡が来ます。
消費者が確実に利益を得られると考えて商品を購入すると、
買い取ってくれるはずの会社と連絡がつかない。
最終的に購入先の会社とも連絡がつかなくなり、
価値のない商品だけが手元に残るという流れです。
この他にも、親切心に付け込んだ特に悪質な手口も存在しています。
例えば、老人ホームの購入権を得る為に名義を貸してほしいと言われ、
人助けと思って業者と交渉している間にお金を振り込む形になる。
おかしいと気が付いた時には、
業者と連絡が取れなくなっているという流れです。
これら悪質業者が繰り広げる悪徳商法は、
いずれも巧妙に仕組まれてるものです。
悪質業者が教える情報は悪徳商法と気づきにくい形に整えられています。
特に、支払いの部分では断りにくくなるように工夫が施されているものです。
最初は申し込みだけ行わせてから支払いへ持ち込む代理申請や、
警戒して断ろうとすると脅してくる脅迫、
お金のやり取りが分かりにくい手渡しや郵送等の方法も使用されます。
特に悪質な業者は自宅を担保に入れさせる等、
財産を執拗に狙う方法も使用します。
