悪質なマルチ商法に注意
現代は欲しいものは何でもあります。
そんな贅沢になった人々の心の隙間に突け入る事件が町にあふれています。
その一つがマルチ商法です。
生まれては消え、生まれては消えを繰り返すマルチ商法は、
誰にもある「楽して儲けたい」という気持ちにつけ入ります。
大量消費社会は消費者問題社会でもあるのです。
悪質な消費者問題はいろんなケースがあります。
二束三文で仕入れたものを路上などで高価な値段で販売する押し付け商法、
集会所などに集めて集団心理を利用して安い商品を無料で配り、
最終的に高価な買い物をするまで帰らせない催眠商法、
マイクロバスで乗りつけ、
高齢者宅に2,3人で押しかけ羽毛布団や鍋などの購入を強引に契約させるものなど、
生活弱者を食いものにするケースは後を絶ちません。
このような消費者問題のなかで、
最も悪質で生活を根幹から破壊するのがマルチ商法です。
マルチ商法は、甘い口で誘って、高額な金をつぎ込ませ、
生活資金を根こそぎ奪うまでその手を緩めません。
一見、正常な販売方式のように見えるため、
熱心に販売に取り組み、
一生懸命会員の勧誘に奔走した結果が、
気がつけば犯罪者の片棒を担がされ、
自らの生活も破綻しているのです。
「会員を5人作れば、出資金額が返ってくる」
「10人作れば利益が5倍になる」
こんな甘い言葉にだまされてはいけません。
消費者問題を専門に相談する全国の消費生活センターには、
被害にあった多くの人から相談が寄せられています。
情報社会になって、これだけ町には犯罪被害や、犯罪手口を教え、
「だまされないように」と広く広報されても、
被害にあう人が減らないのです。
被害が疑われたら、まず警察に相談をしてください。
家族や親戚が被害にあっているかも知れないと思ったら、
ためらわず警察に連絡してください。
各県の消費生活センターや、
消費者問題を専門に扱っている弁護士に相談することも
被害を拡大させないために必要なことです。
マルチ商法はあなたの心の隙を狙っています。
大量消費時代は消費者問題が町中にあふれる時代でもあります。
