悪徳商法の種類｜詐欺的投資勧誘
近年、被害が多く報告されている悪徳商法の1つが、
詐欺的投資勧誘です。
事業や商品の購入を持ち掛けて投資を促し、
騙されたと気が付いた時には、
勧誘した業者は行方をくらましています。
その手口は年々巧妙さを増していき、
消費者の注意力を削ぎ、警戒心を解く為に、
様々な方法が使用されるものです。
悪徳商法の投資勧誘で特に注意すべき典型的な手口は、
電話勧誘と訪問勧誘、劇場型勧誘の3つです。
電話勧誘は消費者に直接電話で投資勧誘を行い、
言葉巧みに投資をさせる方法です。
勧誘方法の一例として、
「今、仮想通貨を購入しておけば、
数年以内に数倍（もしくは数十倍）に値上がりする」等と、
将来に大きな利益が得られる事を強調します。
また、消費者の警戒心を解く為に、
「原本割れが無い」等と説明する手口も存在します。
訪問勧誘は在宅中の女性や高齢者を
ターゲットに行われる事例が多い手口です。
中には、認知症の高齢者が家族の知らない間に
悪徳商法の業者に勧誘され、
投資勧誘で投資をしていた事例もあります。
訪問勧誘でも利用される説明内容は非常に多く、
例えば投資に関する知識を十分に説明せず、
複雑でリスクの高い投資事業に投資させる利益で騙すもの。
あるいは、貴金属の販売や外貨購入、
土地等の利用権等の財産の獲得に関するもの。
紙面掲載料等のサービス対価を要求するもの等があります。
劇場型勧誘は、悪徳商法が行う勧誘方法の中でも、
手が込んでいる方法の1つです。
例えば、ある会社から電話勧誘の形で投資事業への投資を促します。
その場では断られても、
別の会社を装って同じ投資事業の話をして注意を引いて興味を持たせる方法です。
「代わりに投資をしてくれたら報酬を支払う」等と言葉巧みに誘導し、
本当に需要のある事業だと誤解させて金銭を要求し、
行方をくらまします。
悪徳商法の手口は巧妙化していると言っても、
典型的なパターンが存在します。
悪徳商法が消費者の注意を引く方法を把握して、
事前に対策を整えておけば、詐欺的投資勧誘に騙されにくくなるでしょう。
